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執筆者の写真靖宏 河畑

期待以上だったポルトガル旅行3日目の3(3月23日)


 午後はポルトガル北部でポルトガル第2の都市ポルトの観光。観光旅行ってはっきり言って好きじゃないけど、この旅行は見るもの聞くもの食べるものすべてが新しくて楽しいです。

 ポルト旧市街地は世界遺産の指定があって、対岸の高台から眺めることができます。

 高いところ登ったおかげで、いいもの発見。

 リフォーム中の建物なのですが、この通り外壁はそのまま残して、内部は壁や天井はおろか床まで取っ払っています。外壁は内側にも外側にも倒れないように外側は鉄のパイプを帯状に巻いて、内部はつっかえ棒で支えています。

さて、ここポルトで一つのミッションがあります。

リブラリア・レロ(Libraria Lello)という本屋で本を買う。

とことでLibrariaはポルトガル語で書店という意味なのですが、なんか英語に似た単語ありませんか?

そう'library'図書館。ポルトガル語の図書館は'biblioteca'。英語で'bibliotheca'は蔵書とか書店の本の目録という意味。

ポルトガル語、スペイン語やイタリア語のほうが大本のラテン語に近いので、英語のほうが変になっていると考えたい。イギリスに伝わる途中で意味が混乱したのかな。

話はそれましたが、リブラリア・レロは、イギリスの新聞で「世界で最も美しい書店ベスト10」に選ばれた本屋。

土曜ということで書店の前は観光客でごった返しています。

書店なのに入店に4ユーロ必要です。中で買い物すると、その価格から4ユーロ引いてくれますので、買い物するお客さんにとっては入場無料。中の見学だけで買い物しないお客さんは4ユーロの入場料ということ。

制限時間20分。

内部はこの赤階段が有名です。ほとんど話題に上りませんがこの赤階段の裏側は緑色です。

この写真も隙を見てやっと撮れたもので内部も人でぎゅうぎゅう。とても本を選ぶ余裕がない。

あと10分しかない。本を選ぼうにも基本的にポルトガル語の本。こんなの買ってどうする?

時間だけが刻々と過ぎて焦ること焦ること。

英語の本、もしくは日本語の本(発見できなかった)・・・・・

で、買ったのがこれ。

カマス・デイビスという女性のグルメ雑誌の編集者が、会社をクビ(レイオフ)になって、恋人とも別れて、失意のうちに渡仏。そこで豚の解体業に携わるというもの。

中ちらっと見る時間もなく裏表紙の概略だけで選んでしまった。時間切れでわけわからんけど購入。

定価21.25€マイナス4€で17.25€、130円で計算すると2243円。アマゾンで買うと2075円。

ということは本自体が2075円で包装紙代が約200円ってことか?200円の包装紙、もう何処かいってしまって(捨ててしまった)ありませんわ。

人がいっぱいでどこが美しい書店なのか見る余裕がない。だけど少なくとも世界で最も混雑している書店であることは間違いないようです。

次に目指したのがアズレージョで有名なサン・ベント駅。ここでお腹が空いてしまって、駅構内の屋台でおやつ購入。

中はカスタードクリームです。1ユーロ。駅は日本の駅のような改札口はなくて、誰でも勝手に列車のところまで行けちゃいます。

写真の真ん中、列車の前あたりに緑色の支柱があって、そこに黄色で丸くなっているところがあります。列車に乗る人はSuicaみたいなやつをここにペタンと触れてから乗車していました。

プラプラ歩いてバスが待つ川沿いの駐車場を目指します。

どこへ行っても石畳。

地下鉄もあります。

本日最後はポーワインの工場見学と試飲。ってどこ行くかと思ったらサンデマン。これならポルトガル来なくても「酒のやまや」で買って飲める。聞いたこともないようなこだわりの酒造所へ行けたら嬉しいかった。

サンデマンの見学ルートはこんな感じの薄暗い蔵。

待てよ。こんな雰囲気のところ、日本にあったような気がする。

サントリーの山崎醸造所の見学コース。

そっくりすぎ(笑)。ひょっとしてサントリーとサンデマン、資本関係あるの?

 試飲はテイスティンググラスに2種類。家内の分と合わせて4杯も飲んだらちょっと酔った。もう帰ろうよ(だだこねる嫌な客)。

実はここからが大変だった。

ホテルはACポルトといって、サッカースタジアムに隣接しています。実はこの日はそのスタジアムでブラジル対パナマの親善試合の日。ホテルに向かう時間と試合終了が思いっきり重なった。

スタジアムから滝のように出てくる人、人、人。次々と合流してくる車。でバスが身動き取れない。

本当ならば10分もあれば余裕のところ、予定を大幅に過ぎてホテル到着。そこにホテルがあるのにバス、ピクリとも動けない。まいったなあ。


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